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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

■知らないことだらけだけど

 もともとは、実家は東京でした。

 といっても、私が住んでいたのは高校生までだったんですけど。

 

 こちらに来てからも、実家は東京にあったので、年に何回かはそこに行っていました。

 

 今ではもう、そこに実家はありません。

 

 

 今回、久しぶりに東京に行ってみました。コロナ前に行ったきりだったので久しぶりです。

 かつて実家があったあたりも、ブラブラと歩いてみました。

 

 そして、実家の前にも。そこにはもう別な表札があって、玄関前には植木鉢があります。よく小学1年生がよく使う、あの青い四角いプラスチックのやつ。支柱つきの。

 

 きっと小学生のお子さんがいらっしゃるのですね。

 

 もう、新しい家主の、新しい生活がそこでは始まっていました。

 新しい家主さんにとっては、私の父母のそこでの生活は知るよしもありません、当然ですが。もちろんそれでいいのですが。

 

 (知らないこと、見えないことだらけなんだよな)

 (そして、それは当然であり、仕方のないことでもあるよね)

 

 そんなふうに感じます。

 

 

 自分の関わっていることだって、知らないこと、分かっていないことだらけです。

 自分目線でしか世界を知ることはできないし。

 いわんや、関わっている他者のことだって、ぜんぜん分かっていないはず。

 

 分からないことをいつでも自覚していたいな、と思う。それでも、分かりたいな、と思うこともセットにして。

 

 まあ、それでも、ついつい分かった、分かっているに気になってしまうんだけど。

 

 

 元実家の家主さんは、もちろん、私がその玄関先にきてみたことは知らない。当たり前ですが。