次の場所へ行こう

本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

■「多様な子どもの学ぶ環境を認める社会を目指して」

■「多様な子どもの学ぶ環境を認める社会を目指して」 

 

 先日は、「まずは石巻から『不登校』という言葉をなくしたいネットワーク」の定例会でした。

 石巻フリースクールを運営している方々から声を掛けていただいたのがきっかけです。

codopany.org

 

 学校に行かないという選択をした子どもたちが、一定数いる、そしてその人数が年々増加している現状です。そんな中で、そもそも学校に行くことが前提だからこそ生まれた「不登校」という、なんかネガティブイメージの言葉をなくしたい、そういう願いをこめた名前になっています。

 

 今まで、教育機会確保(2017年)では、

 

1 休養の必要性(つまり学校を休んでもいい)

2 学校以外の学びの大切さ(多様な学び場を選択できる)

3 「学校復帰」ではなく「社会的自立」(目指すは社会的自立)

4 公民連携(公民お互いに協力して)

5 子どもや親への必要な情報提供(個々への支援のための情報交換を)

 

がうたわれています。

 

 私は、というと、今まで身近にこの課題を(直接的には)感じることはありませんでした。温かい保護者、地域の方々に囲まれ、小さな学校で、異年齢の子どもたちがわちゃわちゃできている、そんな環境に恵まれていたからかもしれません。

 ですから、この課題に対してどんな事ことが私にできるのか、なかなかつかめないところもありました。

 

 とはいえ、石巻市で「不登校」となっている児童生徒の数は関係資料を見ても、明らかに増えています。今後ますます増えていくことが予想されます。

 いろんなところで、アンマッチが起こっているんだな、と。そして、そのアンマッチにに対するサポートはどうなんだろう?十分なのかな…(いや、たぶんそうではないな、それぞれの立場できっと悩んでいるだろう)。そんな中で、未だ「不登校」「学校に行けない、行かない」ことで、過度に悩んだり、不安になったり、学びが継続できない子どもたちがいるのででしょう。私の目に見えにくいだけで。

 

 

 石巻市でも、この課題に向きあうために、いろんな動きを始めたと聞いています。

 

 

 

www.city.ishinomaki.lg.jp

 

 この「石巻市学びサポートセンター」、目的として掲げられているのは以下。

 

 (1) 様々な理由で学校に行けなくなった児童生徒について、 学習機会を確保することと、 社会的  

   な自立に向けた支援を行う。

 (2) 相談機関や民間の団体等とつながり、 学校と、児童生徒・保護者の橋渡しを担う。

 

 まずは、課題の共有ができるといいんだと思うのだけど。その上で、課題に対して

「何を一緒にしていけるか?」

のすり合わせをしていけるといいんだけど、と思う。

 

 さて、私にできることはあるか?