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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

■「いつの間にか、そこそこ…」

 昨日は、今学期最後の学習参観でした。

 

 子どもたちと保護者の方々で、一緒に「つくる」活動。インストラクションは最初の2分くらいにして、あとは教室の中でそれぞれ自由に作業したり、動いたり、話したり。

 せっかくの機会だから、子どもたちも含めたみんなで、自己選択自己決定のもと、お互いに楽しくコミュニケーションが図れる場になるといいな、と思うから。

 

 

 その後は、PTAの全体会。

 

 保護者の方々と教員集団、くじ引きでグループ(4,5人)を決めて、

「今学期の子どもたち、どうでした?(^_^)」

ってテーマで、おしゃべりする時間です。

 

 同じ学年同士の保護者や教員とは何かと話す機会はあれど、そうではないと機会が案外限られるますからね。

 教員としても、学校のいろいろな保護者の方々と、おしゃべりする機会はあればあっただけいいですし。

 縦横ななめ…学校に関わる様々な大人が、網の目のように

「話そうと思えばいつでも話せる」感じになるのが理想。

 ここに子どもたちも混ざるともっといいんだけどな、とは思いますけど。

 

 そんな話をした後には、

 

○よかったこと、うれしかったこと

○困った事や今後の課題

を話し合って、

 

○3学期はどうしたい?どうなるといい?

 

を、軽く意見交換する、そんな感じです。

 

 

 この日には、別に、教育委員会からコミュニティスクールについての説明がありました。目的とか、組織とか、役割とか、まあ、そういうことも一方で大切なことは分かりますけれど。

 でも、こういう、人と人とのつながりって、「目的」があるからできる、ものでもない気が私はしています。

 なんか、話したり、わちゃわちゃみんなでやったりしながら、

「なんか楽しいね~」

「今度、どうする~?」

「何すると面白いかな~?」

「あれは、うまくいかなかったら今度はさー」

みたいなのが積み重なって、それが、いつの間にか、『結果的に』、目的に掲げられるような状態になっていくんじゃないのかな?って感覚。

 

「あそび」と同じ感じ。

 

「○○のためにあそぶ」なんて、ありません。

「なんでそれしてんの?」

ってきかれたら

「え?・・・おもしろいから?」

ってこと。

 

 「何かやってる感」はそこには必要なくて。(そうなると、苦しいし、つまらなくなる…。それを多分「負担」というんじゃなかろうか)

 

 ルールや組織を作りすぎて、きゅうきゅうになり、それで「おもしろそうなこと」が始められない、そんなことにならないように、まずは、しゃべろうか、一緒にやってみようか、ってことだと。

 

 

 思いつきから、まずは小さな「やりたい」を保護者の方や子どもたちとはじめてみる。まずはやってみようか?という小さなことでいいんじゃないのかな。

 

 コミュニティスクールてそういうイメージ。

 大きな「目的」は

「あれ?そういえば、いつの間にか、そこそこ、そんな感じになってるのかな?分かんないけど。」

くらいでちょうどいいかな、と私は思っています。