道の駅硯上(けんじょう)の里おがつ。
震災後にできた、巨大堤防の上に立地しています。
そこにちょっと用があって出向き、テラス付近で少しだけ本を読んでいました。
(さて、帰ろう)
と席を立って、ふと外を見たら、4才か5才?くらいの男の子が、転落防止ようの柵のコンクリート土台にのって下を見ています。※柵は写真参照
(げげ…危ないじゃん!)
(え?声を掛ける?どうするどうする?)
と一瞬迷ってしまいました。
(近くにお父さんかお母さんがいるのかな…?)
と思って周りをちょっと見回しましたが、姿はないようで…。
そうしているうちに、その子はコンクリートの土台から降りて、てくてく歩き出したので、ちょっとほっとはしたものの、私はなんとなく気になって、そのまま目で追っていました。そうしたら、その子、10mくらい歩いた後にまた,コンクリートの土台に上がってしまって。
(うわうわ…)
(え、どうするどうする?)
とまた一瞬迷ったものの、
(このまま落ちてしまったら、めっちゃやばい!)
だって下まで10m以上あるんですから…、
だから
「降りなさい、危ないよ。」
ってそっと声を掛けました。びっくして反応した危ないと思ったから。
その子は、
「ごめんなさい」
って言って、そのまま走って行ってしまいました。
ああ、でも、よかったなあ…。
一瞬迷ってしまったけれど、そのままにしないで、本当によかったなあ…。
でも、
(でも、大丈夫だよね…)
って言い聞かせて、立ち去ろうかと思った自分も、確かに一瞬いたんだよね。
よかった、もう一人の自分が、
「まてまて!」
って言ってくれて。
もう一人の自分を、たしかに認識したできごと。
※でも、構造上、やっぱり危ないよ…。