■紅白幕と赤絨毯
昨日は、児童会主催の「6年生を送る会」。
ゲームあり、手品あり、クイズあり、ダンスありと、6年生を真ん中に楽しい時間でした。
3,4年生が中心となり(本校、5年生がいないので)、ていねいに企画・準備した温かい場になっていました。うれしいですね。
さて、この「6年生を送る会」が終わると学校は一気に卒業式式モードになります。今日の放課後には、職員で会場準備。体育館に紅白幕を張り、赤絨毯を引きました。ステージ正面には「祝 卒業」の文字と国旗と市旗を掲げました。
こうして体育館が紅白幕や赤純炭で飾られると、お祝い気分がぐっと上がるのですが、同時に、私はもう一つの感情も起ち上がります。
この紅白幕と赤絨毯の体育館を見回すと、震災直後の数日間こんな体育館で寝泊まりしたことを思い出します。
震災が起こったのは3月11日。小学校では、丁度卒業式の会場が整い、それに向けて練習だったりが始まっている時期でした。そんな中での東日本大震災でした。
当時勤務していた小学校でも、体育館が一時的な避難所になり、この「卒業式モード」の真っ暗な体育館で、何度も起こる大きな余震に不安を感じていたことを思いだします。
グランドピアノの上に、おそらく理科室から持ってきたであろうたくさんのろうそくが置かれていたこともなぜか鮮明に覚えています。
紅白幕と赤絨毯は、同時に震災の時のことをより意識する、そんなスイッチにもなっています。