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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。社会教育士。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

■「カオスだ…!」

 本日は、保護者有志×地域学校協働本部企画の「ほうかごあそぼーよ会~水でっぽう遊び~」でした。

 

 なんとなく雨が降りそうで降らない微妙な天候、おまけに西から雨雲がだんだんやってくるという予報の中、私も午前中からそわそわ。

 子どもたちが楽しみにしていることも伝わってきているので、

(なんとか天気よ、もってくれ!)

って気持ちで過ごしました。

 

 学校につくと、すでに担当の保護者の方がいて、

「天気が微妙ですよね~」

というと、保護者の方の方が

「まあ、どうせ濡れるんだしね!」

と笑。

 たしかにそうです。

 

 放課になって子どもたちが校舎内から校庭に出てきました。手に手に、大小様々な水鉄砲を手に持って出てくくる姿に、なんかおかしくなります。

 

 簡単な説明や守ってほしいルールを説明してから、いよいよ開始です。

「じゃあ、始めるよ?スターーーーート!」

というかけ声と同時に、低学年から高学年までの子どもたちが、縦横無尽に校庭に散らばってキャーキャーという歓声とともに「撃ち合い」が始まりました。

 

 その様子を見ながら、あるお父さん、

「カオスだ…」

と笑いをこらえてつぶやいていたのが、私には印象的。

 水鉄砲をもった、鬼ごっこの様相笑。

 

 

 こんなふうに、たくさんの子が入り乱れて、大声を上げながら笑い合って遊ぶ姿は、本当にいいな、と思います。まさに、気持ちのいいくらいの「カオス」。

 

 お母さん方も何人か果敢に参戦。もちろん私も「丸腰」ですが参戦し巻き込まれます。

 

 予想通り、集中砲火?を浴び、逃げるばかりでした。それにしても、私にとってはこんなふうに子どもたちと追いかけっこをするなんて、3月以来。上から下までびしょ濡れになり、ハーフパンツからポタポタと水が滴るくらいに水を浴びました笑。

 

 学校の先生方は、この時間会議が入っていて参加できなかったのですが、終了後ある先生が

「上からちょっと見たら、みんな大声ではっちゃっけて遊んでいていいな~!って思いました。今時の子って、こんなふうに、はめを外すくらい遊びまくるって機会、なかなかありませんからね。いい機会だったな~って思いました。」

と私たちに伝えてくれました。

 

 なんか、うれしい。

 

 一方で、この企画を実現するのに、保護者の方々と打ち合わせをしたり、参加募集チラシを作ったり。また申込のあった子たちを集計して名簿に整理したり、学校と連絡をとったり…となかなかの作業。

 

 ただ遊ぶ、のになかなか大変だよね、とも思います。

 

 これも、また、子どもたちの放課後に「まったく自由な遊びの時間」が少なく、またそれがなくなるように(子どもだけになる時間をなくし安全優先)大人から大人へ子どもが引き継がれるのが普通な時代になっているからでしょう。

 

 子どもたちが、いろいろな友達と思う存分に遊べる場所は、やっぱり今の時代、学校なんだと思います。何か工夫して、安全も確保しながら彼らが「カオス」になって遊び回れる場も作れるといいな、と思います。

 また今後も、保護者の方々や学校とも相談しながらいい形を探っていきたいと思います。

 

とてもじゃないけど、写真撮ってはいられませんでしたので。「磐梯山