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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

楽しい会議

 先日は、小中の教員同士での会議。

 

 児童生徒のよりよい理解と、今後のサポートのあり方を話し合います。

取り入れていることの特徴は2つ。

 

①ホワイトボード・ミーティング®

スクールカウンセラーさんのスーパーバイズ

 

 小中教員混合グループで、その子についての情報をホワイトボード・ミーティング®で進めます。それぞれ関わりや立場が異なると見え方も違います。ですから、いろいろな角度で、その子の良さや状況を確認できます。情報の共有です。(「発散」の段階)

 

 「収束」の問いは「その子の強み」「その子が今困っていること」。

「強み」について話し合いますから、その子の頑張り、成長などがみんなで語られます。「発散」でエピソードまで出ていることが多いので、そこでの会話は温かい空気で満たされます。

 

 この日は、ある担任の先生が

「うれしいなあ…。こんなふうに多くの先生が〇くんのよさを見ていてくれていてて…」

と、話し合いの様子を見ながらつぶやいていました。

 「収束」のもう一つの問いは「困っていること」。

 

 困り感、です。人間誰でも、困ることを抱えています。大人も子どもも同じです。

「困っている」は「悪い」じゃありません。「困っている」です。困ることは前に進むためには必要なこと。プラス面でもあります。

 

 そこを共有しながら、今後のサポート案を考えるのが「活用」段階。

 

 そして、最後は、頻繁に学校に来てくださっているスクールカウンセラーさんのスーパーバイズ。時に偏りがちな「教員目線」の見立てに違う角度からアドバイスをもらえます。これがまたいいんですよねえ。

 

(ああ、そうだなあ…)

 

って気付かされることがたくさんです。

 

 

 こうして、若いメンバーもベテランメンバーも一緒になってあれこれ話す、そんな会議は楽しい。

 

 閉会の言葉での教頭先生のお話も、とってもステキで、思わずみんなが笑顔になりました。そして拍手。

 

 会議室から職員室までの廊下も、談笑しながら。

 

 お互いに聴き合い話し合い、次への行動が見えてくると、会議は楽しい。

 

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