「ねえねえ(^^)」
と中学校のある先生が声を掛けてくれた。
何かな?と思って
「はーい」
と返事をして話を聞くと。
「ホワイトボード・ミーティング®を学校でみんなでやっているでしょう?そのおかげだと思うんだけど、なんか自分のキャパが大きくなったって気がするんだよね。」
と。
「へえ、そうなんだあ。」
もともとその先生は、子どもたちの思いを受け止めながら、実にステキに接している尊敬する方でしたから
(もともとそうだったでしょう!)
って思ったことは思ったんだけど笑。
「というと?」
って聞いてみたら…。
「あのね、子どもがどんなことを伝えてきても、例えば、マイナス的なことを言ってきたとしてもね、『ああ、そうなんだ、そう感じているんだね』って素直に思えるようになったんだよね。そして、『うんうん、それでそれで』って聞けるし、『それじゃあ、どうしていく?』って尋ねていけるようになったんだよね。いい意味で、自分があんまり抱え込まないっていうか…。笑」
「なるほど。自分が何とかしなきゃ!してあげないと!コントロールしないと!っていうのがなくなってきたってこと?」
「うんうん、そんな感じかなー。子どもたちが今、どう感じているか、考えているか、どうしたいと思っているか、から次を考えるようになったっていうか。」
「あー、わかる、わかる…」
そんな会話をしばらく続けたのでした。
実はこの前日、この先生と「ファシリテーション6つの技術」(「ファシリテーターになろう!」ちょんせいこ著 解放出版社)と授業づくりの観点についておしゃべりしていました。その時は、
「実は、自然にうまくいっていること、あの人だからうまくいっている、みたいなことも『技術』っていう道具として説明できたり落とし込めたりできると、意識的にそれを使うことができると思うんですよね。だから、『なんであの人は、あんなにうまく子どもたちと接しているのかな?』って思う人がいたとして、それを『技術』っていう道具を介しても見られると、自分のものにもしやすくなってくるんだと思う。」
みたいな話をしていたのです。
その先生が、今回、その話を持ち出してくれたのは、もしかしたら前日の話を思い出して、自分のこの日のふるまいを、「ファシリテーション6つの技術」という道具を通して、見直してみたのかもしれません。
「もともと」その先生は、天性?に子どもとの接し方がとってもフランクで柔軟な方。伴走者として立っているなあ、と感じる方。その方が、客観的に自分の姿を「技術」を通して見直してみた、そういうことなんだろうなあ、と思いました。
そういえば、この先生は音楽の先生。もともと「伴奏者」でもあったんだなあー(^^)