農業、漁業、林業…その他自然を相手にすることを生業としてきた方々は、強い。
そもそも、人間ってそうしてきたんだろうな。
そもそも「自然」は思い通りになんてならない。思い通りにしよう、としてきたのもまた人間の歴史や技術なのかも知れないけれど、結局、そうはならなくて打ちのめされたことも多いはず。
「なすすべなし、今は」、みたいな。
震災の時の津波なんかもきっとそうなんだと思う。
そもそも思い通りにならないもの。
そこから思考をスタートできるって強いな、と思う。
それでも前に進むには、抗ってばかり、では難しい。
「ならばどうするか」
「いつならいけるか」
「なにを使うか」
「どこならいいか」
方法、タイミング、道具、場所…。条件を考え次の一手を探る。じっと待つことも戦略の1つ。
攻めればいいってもんでもない。
そういうことも、きっと何度も痛い目にあって人間が学んできたこと。
ああ、「学ぶ」ってそういうことなんだなあ。
目の前の課題に向き合って、
(さて、これからどうしちゃおう…)
半分笑って、半分困惑して、それでもその先の明るい未来をイメージして。
私は幼少時代は、虫取りに明け暮れた。
どこに行けばカマキリがげっとできるか、とくにハラビロカマキリはどこにいるか、なんとかゲンゴロウを探したい…どこにいそうか…
そんな感覚。
農業や漁業に従事してきた方との感覚には、遠く及ばないけど、そんなイメージをもていると、こんな状況の中でもしなやかに、柔軟にいけるんじゃないかと思って。