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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

「できないことはすばらしい」ということで

 

「すべてのことを迷うことなく堂々としてできたら、心は成長しないのです。」
ある本を読んでいて出会った言葉。

 迷うから成長する、迷うから決められることもある。
 そして、堂々と決めているように見える人だって、きっと迷っている。迷っていた。この先もきっと迷うだろう。

 その後に出てきた
「できないことはすばらしいです。」

 そうだね、そもそも「できない」のである。「できる」と「できない」は表と裏。
「できない」面にもちゃんと目を向けているってことでいいじゃないか、と。

 

 「ここまでは、まあがんばってきたかな。でもまだまだできないことだらけだな…」
自分に向けても子どもたちに向けてもいいたいかな。

「お?できたの?いいね!じゃあ、また次の『できない』を探しにいこうぜ~笑」
そんな風にやりとりが子どもたちとしたい。


 それが、今、学校に子どもたちが来られないからやれないところがもどかしくて仕方が無い。
「え?できない?おおー、それはいい勉強しているってことさー、あはは~」
「できない、はスバラシイのだ!笑」
「おーい、〇くんがここ、できないんだって~。だれか一緒にやらない~?」
そんなことをゆっくり教室でやっていきたいと思っている。

 それは、やっぱりライブだからできることでもある。その場が大事だし、その場につながる過去のいろんなことや情報が絡んでの
「おーい」
だから。
 そのメンバーみんなが共有している体験や情報、感情の中の一致点みたいなものをみんなで見つけ合うのを楽しむ、そんな場であればいいし、そういうが大事なんだよねって思っている。それは今でも変わらないかな。

 
 だから、オンライン、オンラインって言われても
(そういうの、どうなのさ~)
って気持ちも正直、ちょっとある。


 これまで大事だと思ってやっていた「こと」が、今は、今まで通りには、できないってこと。制約が多すぎる…。もしかしたらこれからもしばらく続く?

 うーん、できない…。

 そうか…。やっぱり、子どもたちと相談するしかない。
みんなで迷おうではないかー。

 

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