■「こわいんだもーん、こわいことは楽しいってわかっちゃんたんだもーん」
これは、「ダンプえんちょうやっつけた」のなかの、さくらが最後にいった言葉。(正確ではないけど)。
さくらは、
「こわいことはしないんだもーん」
っていっていた子。
でも、ピンチになり、みんなの後押しのなか、跳ぶ、いつの間にか跳んでいた。
そしてその後の、その言葉。
「こわいんだもーん、こわいことは楽しいってわかっちゃんたんだもーん」
さくらは「つよく」なったのかというと、相変わらず「こわいんだもーん」。
でも、ちょっぴり、こわいことは、楽しいことでもあるんだ、というのが少し分かってきた、そんな感じかな。
それでいいんだと思うし、そういうものであるってあるってこと。
絵本の世界はステキだ。
人はエピソードの中から学ぶ、と私は思っている。
「こわいけど、跳んでみる」
そんなさくらみたいな経験は、いつでも誰にでもちょうどよくやってくるものではない。
でも、「その時」が来たときの準備は「絵本」でできる。
「ほら、あのときの『さくら』になってみなよ。」
で同じイメージがみんなの中に生まれるってこと。
ときには
「『さくら』みたいな経験って自分にはないかな?みんなで話してみようよ」
ってなれば、またと違った味わい方ができる。
絵本でたくさんのエピソードをため込む、みんなと共有する、そして自分の自分たちのエピソードとつなげる、それを学びへとコマを進める、そんなことを毎日ちょっとずつやりたいんだよなあ。
だから毎日1冊の絵本で1日を始める。
そして、わたしのお気に入りの絵本は(たくさんあるけど)
「いいから いいから」(長谷川義史)
「それしか ないわけ ないでしょう」(ヨシタケシンスケ)
笑