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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

絵本はすてきだ

■「こわいんだもーん、こわいことは楽しいってわかっちゃんたんだもーん」
 
 これは、「ダンプえんちょうやっつけた」のなかの、さくらが最後にいった言葉。(正確ではないけど)。

 さくらは、
「こわいことはしないんだもーん」
っていっていた子。

 でも、ピンチになり、みんなの後押しのなか、跳ぶ、いつの間にか跳んでいた。

 そしてその後の、その言葉。
「こわいんだもーん、こわいことは楽しいってわかっちゃんたんだもーん」


 さくらは「つよく」なったのかというと、相変わらず「こわいんだもーん」。

 でも、ちょっぴり、こわいことは、楽しいことでもあるんだ、というのが少し分かってきた、そんな感じかな。


 それでいいんだと思うし、そういうものであるってあるってこと。


 絵本の世界はステキだ。

 人はエピソードの中から学ぶ、と私は思っている。
「こわいけど、跳んでみる」
そんなさくらみたいな経験は、いつでも誰にでもちょうどよくやってくるものではない。

 でも、「その時」が来たときの準備は「絵本」でできる。

「ほら、あのときの『さくら』になってみなよ。」
で同じイメージがみんなの中に生まれるってこと。

 ときには
「『さくら』みたいな経験って自分にはないかな?みんなで話してみようよ」
ってなれば、またと違った味わい方ができる。


 絵本でたくさんのエピソードをため込む、みんなと共有する、そして自分の自分たちのエピソードとつなげる、それを学びへとコマを進める、そんなことを毎日ちょっとずつやりたいんだよなあ。

 

 だから毎日1冊の絵本で1日を始める。



 そして、わたしのお気に入りの絵本は(たくさんあるけど)
「いいから いいから」(長谷川義史
「それしか ないわけ ないでしょう」(ヨシタケシンスケ

 

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