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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

■日本イエナプラン教育全国大会宮城支部実行委員会

■日本イエナプラン教育全国大会宮城支部実行委員会


 昨日は、第5回日本イエナプラン教育全国大会(宮城)~「イエナプランと『催し』」~の第9回実行委員会。
 実行委員会は、日本イエナプラン教育宮城支部の有志が務めている。小学校教員、保護者、保育関連。年代もばらばら。

 

 昨日は、分科会の1つを受け持ってもらっている大日向小学校の先生と実行委員会との学習会。それと支部メンバーでの「わたしの『催し』観、今ここ」。どちらも大会のプレ分科会としての位置付け。
 
 9回、というにも理由がある。それは、私たちが「実行委員会イコール学びの場」としているから。実行委員が継続的に学べる、一番得をする、そんな運営形態を目指したいから。


 実行委員会では運営に関する事務的な話し合いも行うけれども、半分は学びの時間に使ってきた。
 具体的には、基調講演をしてくださる方との事前学習会(オンライン)を行ってまずは実行委員が学ぶ、つながる。分科会も3つ設定(①大日向小学校 ②結のいえ保育園 ③宮城支部)するが、どこの分科会の方々とも、実行委員会と一緒にプレ分科会を開いて学習会を行ってきた。


 昨日は、その1つ。またしても、ぐるぐる、もやもやして帰ってきた笑。答えはないなあ…。


 大会自体は通過点であって、実行委員会(支部メンバー)にとってのゴールじゃない、そんな感じにしたい、なるといい。 
 大会に向けてのプロセスの中で、中心となって活躍してくれている宮城支部のメンバーが、テーマ「イエナプランと『催し』」について十分に学べて、自身と自身の現場に活かし、身近な誰かや社会に貢献し、自分も幸せに生きられるようになる。そんな学び続けるサイクルをつくる。この大会運営を通してできたらいいなと考えていること。


 今回の大会のテーマは「イエナプランと『催し』」。

 「と」である。

「イエナプラン教育は、一人一人の子をその子らしく最大限の可能性を引き出して育てることを目指した子育てのビジョンであり、人々がお互いを尊重して生きる共生社会を学校共同体として具現化しようとしようとしたものです。」(「イエナプラン教育実践ガイドブック」・リヒテルズ直子)

 そして、その理念は、「20の原則」にまとめられ、そこをベースにして活動が組み立てられる。「イエナプランはコンセプトだ」と言われるのは、つまりそういうことだ、と私は解釈している。
 やり方、ではないという意味で。ビジョンから導き出されたやり方、として。
 
https://japanjenaplan.org/

 

 だから「と」の意味を大事にしたいと思っている。イエナプラン「の」ではなく。
                  
イエナプランの「催し」から学び、その価値を咀嚼し、対話し、自分の理解を少しずつ深める、そして自分の生き方や現場に活かして行く、また考える、対話する、悩む、また学ぶ…その循環をつくる。

 目的は「イエナプランをする」ではなくて、そのビジョンから学び、それぞれが自分に活かすこと、自分の現場に活かすこと。

 今まで、実行委員同士で、また講演してくださる方や大日向小の方々、結のいえ保育園の保育士さんがたと一緒に「『催し』とは何か?」を考え続けてきました。その都度
(もしかするとこういうことか?)
(感情の共有、ってつまりどういうこと?どうなるとそうなのかな…)
など悶々としてきました。わかり合うための、けっこうつっこんだ議論もありました。


 今だこれといった「解答」はなし、です。だから、面白い。


 宮城支部の分科会は、そんな今までの私たちの学びの「通過点」をライブで行ってみる、という企画になります。発表、ではない。

 問いは「そもそも『催し』ってなんだ?」。
それを、支部メンバーでうんうん考える、対話する、そんな感じ。今まで実行委員会の中でやってきたことの延長線上である。やることはあまり変わらない?かも知れない。
 しかし、1年近くにわたる自分たちの学びと大会当日午前中からの学びが加わった形での、その時ならではの対話ができるだろう、と思っています。ライブ、みたいなもので、当日にならないと分からない、そんな場になると思います。どきどき。
 大会後も、同じテーマで、対話は続く、そんな流れになっていきます。


 考え続け、できることをできる範囲から実践し続ける支部活動、を分科会で体現できたらいいし、そこを目指していくことの価値をメンバーが感じられるような、そんな場が創れたらいいと思っている。「すばらしい」「きれいな」「分かりやすい」分科会ではないかも…。でも、そういうのもいいでしょ?という思いもある。


 一緒に「そもそも『催し』って何だ?」を考えてみたい人、もやもやするのが好きな人はぜひ~。

 

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