次の場所へ行こう

本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

■「4ストローク1サイクルエンジン」で次の「旅」へ

■「4ストローク1サイクルエンジン」で次の「旅」へ


 昨日は、第5回日本イエナプラン教育全国大会。
コロナ禍でなければ、宮城・仙台で開催する予定でしたが、現在の状況を考えてオンライン開催。

 「オリンピックもあるから、7月下旬は避けよう。」
「夏季休業中が集まりやすいということを考えると、8月下旬かな。」
 そんなことを考えての8月22日(土)だったのですが、オリンピックは延期になるし、夏季休業はもうとっくに終わっているし笑…っていう今。

 1年前には予想もしなかった「今ここ」になっています。

 協会の宮城支部に大会のデザインの大方を任せてもらっての、私たちの1年間のチャレンジでした。大会テーマは「イエナプランと『催し』」

 「の」ではなく「と」。ここにも大きな意味があると思っています。

 「東北らしさ、宮城らしさを込めた大会に」が私たちの裏テーマでもありました。「イエナプランと『催し』×東北・宮城」みたいな感じ。

 個人的には、震災後10年の多くの人の奮闘努力とそれらの方々同士のつながりがここに1つの節目という形になった、まさに「催し」になったかな、なっていると嬉しい、そんなことを感じる1日になりました。


 震災直後から石巻を中心にボランティア活動を始めたプロジェクト結、その中心の一人として活動していたのはイエナプラン協会理事の中川さん。

http://project-yui.org/


 もちろん、震災後に様々な支援をしてくださったのは、プロジェクト結だけではなく、他にも多くの個人がいて、団体があります。その方々から学んだり、サポートをうけたりして「今ここ」にいる宮城支部のメンバーも多くいます。

 そういうことを考えると、網の目のように広がったつながりの中で、私たちは今ここを生かされて、活かされていることに気付くことができます。まさに「催し」。東北流にいうなら「まつり」。

 
 今回の大会は、ある意味「見栄えのする実践発表」はありません。基調講演も各分科会も、悶々とし、悩み、喜び、また悩み、ちょっと前に進み、そんな日々の葛藤が色濃く出ているものであったと思います。日常ってそもそも、そういうものだと、私たち支部メンバーはこれまでの学習会の中で対話を通して感じてきたからです。

 そういった意味で「泥臭く」いこう、でした。毎度の実行委員会、という支部学習会もけっこう悶々とし、すったもんだし、の連続。でもおもしろかった!

 「催し」はイエナプランの4つの基本活動「対話」「遊び」「仕事(学習)」「催し」の一つ。4つのリズミカルな学びのサイクルの一つ。
 
 今回、大会を協会事務局と支部メンバーで実施したことは、私たちの「4つの基本活動」体験。
 そして、大会後、オンライン振り返り&飲み会の中で、支部として次の目標も決まりました。まさにリズミカルだなあ、と感じます。

 (そういえば4ストローク1サイクルエンジンの「吸気」「圧縮」「燃焼」「排気」みたいだな…)(我ながらいい動画イメージだ…)
 
https://www.youtube.com/watch?v=edeEQ7tPKMg

 

 奇しくも、大会に先だって、理事の中川さんが言った言葉は

「さあ、1日の『旅』がはじまります。どんな旅になるかお楽しみ」
みたいなことを参加者の方々に向かって伝えたと思います。

「旅」

 そうだなあ、旅、なんだな。

 ほら、「4ストローク1サイクルエンジン」を回して、旅にでよーってことですな。

 

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