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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

足下にころがっている

 あることを練習していて。

 

 ある子が、そのころがうまくいかなくて

「もう、できないよ~…」

なんてちょっとかんしゃく気味になっていて、

「もうやだ!」

と。

 

 担任の若い先生、落ち着いて

「そっかー」

と言いながら、ご自身でも練習をしていて。他の子も、それで一緒にそれぞれの練習をしていて。

「もうやだ!」

ってもう一回言うんだけど、先生、

「そっかー、じゃできるときに入っておいでー」

って。

 

 そうこうしていると、その子もまた立ち上がって始めるんだよね。

 

 自分で立ち上がるのをまつ。待ってもらえている、とその子が感じられていること、そう思えるだけの関係性をゆっくりつくって来たってこと。

 

 「こういうときはこうする」

みたいなことではくくれない、何か。

 

 毎日の、普通の、小さなことの中に、いろいろなことがある。

 

 足下にじつは転がっているんだよね。

 

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