次の場所へ行こう

本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

■好みの問題なのかも、だけど

■好みの問題なのかも、だけど

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 もっとも、少人数のクラスだったり学校だったりが長かったから、かも知れないけれど。
でも、今なら仮に多くても
(たぶんそうするな…)
と思うことは、「自分の居場所を自分で選ぶ」「自分の意志で移動する」こと。


 校内であれば、現地集合にしたい。目的の場所と時間を伝えておけば自分で行けるから。
体育とかでも、私がやるとなると
「はーい、このへんにごちゃっと集まってくださーい。」
なんてやってしまいます。並んで移動、というのもほとんどしません。


 でも、それで不都合があったことはあまりありません。もちろん、並んで集まって欲しいときや移動してほしいときもあるので、そういう時は理由も説明して分かって理解してもらうように努めます。


 ごちゃごちゃのように見えるけど、一人ひとりが自分の意志で動いている姿を見るのが好きなんです。整然と動くよさももちろんあるんだけど、私は好みとしてそういうほうがいいな、と思っているだけ。何より自然だと思うから。


 並んで歩く必要があるときも
「はーい、じゃあ、いい感じで一列(二列)になってくださいね~」
なんていうと、子どもたちの中で
「ここおいで!」「じゃぼくはここ~」
など、小さなコミュニケーションがはじまる。それを「おしゃべり」とは私は思っていなくて、けっこう大事なものだよな、とさえ思っています。

 最初はちょと時間がかかることもあるけれど、そういう時間もまた大切じゃない?って考えています。


 その時間の間に、子どもは自分との対話や他者との間合い、関係を感じながらお互いに呼応して動きます。決まった通りに動くのとは違って、そこには優しさだったり、時には残念なトラブルも起きたりするかも知れません。でも、それはその先につながる大事な通過点だから、むしろOK。私としてもその動きを見ながら
(ああ、今日はこんな調子なんだなー)
(あの子のああいうところってホント素敵だなー)
(あの子とあの子はいま、あんな感じなんだなー)
なんて感じ取ることができます。その後につながる大事な情報を得るチャンスでもあったりします。

 
 お互いの自己選択、自己決定の過程で生まれるちょっとしたコミュニケーションを積み重ねつないでいく、そんなふうにしていきたいな、と私は思っています。


「いい加減な人だなあ」「テキトーなんだなー」
って思われるんじゃないかと、これでもちょっと自分にストレスもかかるんですが、でも、そこは私が大事にしたいところなんです。

 
 ま、不揃いなほうが好き、なんですね笑。