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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

■社会課題の解決、なんだ。

■社会課題の解決、なんだ。

 今日は、「認定NPO法人こども∞感ぱにー」(通称こどぱにー)の「10周年記念式典」に寄せていただきました。
https://codopany.org/

 

 代表はけろちゃん。
「この、外から来て、何者かも分からない自分を多くの人が支えてくれて…」
という言葉が挨拶の中に出てきました。震災直後に石巻入りして、子どもの遊び場・居場所づくりに着手したころの話だったと思います。

(うん、応援したくなるよね…)
とぼんやり思ったのですが、
(ところで、なんで応援したくなるのかな…)
と。

 

 いい人だから?明るいから?一生懸命だから?ユーモアがあるから?
 どれも大切な要素ではありますが。
 
 でも、私がピンときたのは、スライドに出てきた次の言葉でした。

「震災課題から時間の経過とともに社会課題が見えはじめ…」
の部分。
(そうか、社会課題、なんだ)
と。こどぱにーが直接行う活動は、「子どもの居場所・遊び場づくり」(フリースクールやプレーパークなど)…だったりするんだけど、それは全部「社会課題」、つまり、震災直後からつながる石巻地区の「社会課題」ってこと。そこに正面から向き合い続けてきてくれている事実。

(ああ、だから、多くの人が応援したくなるんだ。自分もできることをできるだけしたい、と感じるんだな。)
と思いました。

 

 

「子どもの笑顔が地域の中で育まれるまちに」がビジョン。
ミッションは
①どんなときも子どもの可能性を信じる大人で在り続ける
②子ども心と勇気を持って、子どもが安心して過ごせる環境を地域とともに創造し続ける


 ここがぶれない。
 これを、多くの多様な方々と一緒にやっていきましょう、そういうメッセージ。

 


 けろちゃんたちと出会って、もう何年?5,6年?になるのかな?この間の「『不登校』シンポジウム」など誘っていただいて、一緒に活動できることも増えてきました。

 私が、今ちょうど「社会教育」を学び、「社会課題」というワードに触れる機会が増えてきたこの時期です。自分ができること、ちょっと意識的にしていることを、「社会課題」につなげてもう一度捉え直してみる段階かもしれません。先日の「『不登校』シンポジウム」も「教育カンファレンス石巻」も震災後からの動きにそのルーツはあります。それぞれ今では、多様な職種、立場、年齢層の方々が集まってくれています。そこに行政の方々や議員さん方の参加も増えてきています。

 

 けろちゃん始め、こどぱにーメンバーが伝える
「小さな声を確かに聴き、地域市民や行政に確実に届ける。そのために、同じ想いを持つ仲間とつながり、活動を広げ深めるためにネットワークを組む」
という言葉、大切にしたい。

 

 そんなふうに考えた、今日の「10周年記念式典」でした。