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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

■揃えないから生まれる面白さ

■揃えないから生まれる面白さ

 

 新年度が始まりました。

 主役の子どもたちはまだ学校には来ませんが、迎える準備は全国各地の学校で始まった、そんな感じでしょう。

 

 職員同士もですし、子どもたちどうしも、そして教員と子どもも、新しい出会いだからドキドキワクワクの期待と同時に

(どうなるか、どうしたらいいかな…)

という不安も高まりますよね。

 

 そんな時に、教員としては「揃っている」「決まっている」ってことがけっこう安心材料になったりします。自分でコントールできるので。

 

 これはこうする、これはこう。

 みんなと同じように。

 こうさせたい…

 こうさせることにしよう…

 筆箱の中身はこう、挨拶の仕方はこうてん

 

 などなど。

 

 机の位置はこう、話の聞き方はこう、とかもあるかも。

 

揃っている、決まっている、ことが安心につながることもあるから、それを完全否定はもちろんしないけれど。

 

 

 でも、揃っていない、ちがう、一緒に決めていく…そんなことに価値があることだって多い。だから「考える」ってことにもなるから。

 

 世の中、一人一人が違っていて、状況や環境も様々。その中でお互いの強みを発掘し行かしあって、お互いにハッピーな生活を創り出していくこと、そんなことが大事だと思っている。その練習の場としての学校、教室。

 

 だから、敢えて揃えなくていい、一緒に決める、良いことはもっとよくしてみる、困った事があれば相談していい感じに変えてみる、そんなことを大切にしたいな、と思う。揃えないから生まれる面白さ、意外性を楽しみたい。

 

 かくいう自分も、揃わされるのが苦手、なのもあるんだろうな、ははは。