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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。社会教育士。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。https://note.com/bandai_gradation/

「3人よれば」

 先日、仲間と集まっていたら、お困りごとを少しでも何とかするためのミーティングになりました。

 

 私は、

「どんな状況なのか」

が可視化されるように、問いを立てながらお話を聴き、ホワイトボードに可視化する役目。

「どんな状況ですか?」

「うんうん」

「なるほど。」

「それでそれで?」

って感じで。

 

 一緒にミーティングに参加していたサイドワーカー(Aさん)さんの問いや振る舞いがかなり素敵で、「ここ」というところで、

「もうちょっと具体的にいうとどうなの?」

「それはつまりこういうこと?」

のように、「パイプの水が通りにくくなったかな」みたいなタイミングで、そのつまりうを取り除くかのような後押し。

 

 進行役をしながら

(ああ、お見事だなー)

って感じていました。

 

 

 ミーティングのあとのフリートークをしながら

(なるほど)

と思ったことは、Aさんは今回の案件に関しての事前情報、エピソードを(出てこなかったものも含めて)たくさん持っていたんだな、ということ。

 

 状況を理解するのに、どれだけの事前情報つまり(具体的な事実など)があるか、共有しているか、それってけっこう大きなことだなあ、と思いました。それらをいろいろな立場から出し合って共有することで、困りごとや課題の全体像が、ぼんやり見えてくる、だんだんクリアになってくる、靄の中で見えなかったものがだんだんその輪郭を見せてくる、そんなイメージ。

 

 渦中の当事者さんからの視点から見えるものだけではなくて、他者の違った角度、視点からみた「事実」もきちんと出して置くことってとっても大事だよなあ、とも。そこに、参加者同士の関係性が良好である、のは言うまでも無いですね。

 

 

  今回は3人でのミーティングでした。「3人よれば…」なんて言いますが、まさにまさに。間に第3者を入れる、そこで聴き合う対話する、そんなことの価値を感じた時間でした。

 (それってこの前のPFA研修で体験した「トライアンギュレーション」にも通じるかもしれません。)

 

 そして、場をつくり、良好なコミュニケーションができる環境をいかに整えるか、日常からお互いのそれを大切にし合うか、そうできる関係性をみんなで育む、そんなふうにいきたいですね。