■「主導権」
先日のこと。
「急に怒られてしまったなあ…」
とある先生が職員室に帰ってきた。
話を聞いていると、
「○○くんが、遠投にチャレンジする、っていうから、私も行って『こうするといいよ』っていったら、それで…」
ってことらしい。
「せっかく教えてあげようとおもったのに、『自分でやりたいんです!』って怒りだして…。」
ってことらしい。
ははあ、なるほど。
教えて欲しかったわけじゃないんだね、自分でやってみたかった。それだけ。分かる分かる、だ。
でも、教えようとした側からみれば、「なんで?せっかく…」となるんだろうな。それも、まあ、わかる。
それって、「主導権」争い。
お互い、そう認識してはいないかもだけど。
学び手としてのその子は、自分の「主導権」を渡したくなかった、ってこと。学び手としては、本当は「100点」なんだよね。でも、そこが分かってもらえない、そんなこともある。
教えたくなる、結果を出させてあげたくなる、その、「よかれ」と思う欲を、脇に置くことからなんだなあ、今は感じられるようになった。
自分の「主導権」は、いったん手放す。