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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

■「主導権」

■「主導権」 

 

 先日のこと。

 

 「急に怒られてしまったなあ…」

とある先生が職員室に帰ってきた。

 

 話を聞いていると、

「○○くんが、遠投にチャレンジする、っていうから、私も行って『こうするといいよ』っていったら、それで…」

ってことらしい。

「せっかく教えてあげようとおもったのに、『自分でやりたいんです!』って怒りだして…。」

ってことらしい。

 

 ははあ、なるほど。

 

 教えて欲しかったわけじゃないんだね、自分でやってみたかった。それだけ。分かる分かる、だ。

 でも、教えようとした側からみれば、「なんで?せっかく…」となるんだろうな。それも、まあ、わかる。

 

 

 それって、「主導権」争い。

 お互い、そう認識してはいないかもだけど。

 

 学び手としてのその子は、自分の「主導権」を渡したくなかった、ってこと。学び手としては、本当は「100点」なんだよね。でも、そこが分かってもらえない、そんなこともある。

 

 教えたくなる、結果を出させてあげたくなる、その、「よかれ」と思う欲を、脇に置くことからなんだなあ、今は感じられるようになった。

 

 自分の「主導権」は、いったん手放す。