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本川良です。生活綴方教育に刺激を受け、その後『学び合い』の考え方に出会いました。 「「教室・学校と地域コミュニティ」について考える日々です。「お互いが尊重し合う関係の中でこそ,人はそれぞれの強みを発揮できる。」と考え、まずは足下から緩やかにチャレンジします。ホワイトボード・ミーティング®認定講師、日本イエナプラン教育専門教員資格認定。現在は福島県磐梯町教育委員会教育再デザインセンターに所属しています。

■ 独占したい気持ちも大事にしたいな

■ 独占したい気持ちも大事にしたいな

 

 小学校の低学年。

 実のところ、6才とか7才ってこと、私からみると、超若い!

 

 まだそのくらいなんだから、独占したい!って気持ちがあるのは当たり前だし、むしろ今のうちにたっぷり「独占できた」って体験も味わっておくことは必要だよね、とも思っている。

 

 ものだけでなくて、お友達を独占したい、先生を独占したい、っていうのも自然な感情の流れ。大人としては(もう自分が大人になってしまっているから)、「その子」のそういう姿や言動を、ついつい注意してしまう気持ちも分かる。かつては私もそうだった。

「ちゃんと、みんなで」「一緒に」「交代交代で」

 

 それは「正しい」。

 

 でも「その子」にしてみれば、別に「わがまま」を言っているわけでも「意地悪」をしているわけでも、本当はないんだと思う。純粋に「ほしい!」「~したい!」って気持ちがそこにあるだけ。

 

 そこは受け止めてあげたいな、と思う。

 

 そこがあれば、今度は

「みんなでやろう!分けよう!」「一緒にやろう!」

ってなっていくはず。そこは信じられる。

 

 今は、今日は、そういう気分なんだよね、ってこと。

 

 小さいうちは特に、自分の気持ちに正直に生きて、それで友達ともぶつかったりする、そうやって学んでいっていいいんだと思っている。

 

 「物わかりのいい子」だって、本当は独占したいときだってあるんだから、と思う。

それでいいんだ、それが普通だよ、って言ってあげたいな。

 

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